2017年07月09日 舞台のこと
7月九皐会も無事に済みました。ご来場の皆さまには厚く御礼申し上げる次第でございます。 「玉葛」は前半中年の女性像(深井)で、後半は若い女性像(十寸髪・ますかみ)でした。十寸髪の面ですと、狂いがより鮮明になります。運命と源氏に翻弄された姫でしたが、源氏物語としましては、最終的に幸せなところに落ち着きました。能も終着点はハッピーエンドで良かったと思います。 「善界」は大好きなタイプの曲ですが、シテは最初に出て、最後は大暴れしますので大変です。見て面白い曲なので、ご来場のお客様にもお楽しみいただけたのではないかと思います。シテは汗だくでしたが、こういう曲は終わってさっぱりする感があり、そこもいいところです。そのうちこういう曲をサラットできたら楽しそうだな~!と思います。鍛練しないといけませんね。
2017年07月08日 コラム
朝8:00からの玄人稽古に始まり、そのあと20:30迄お弟子さんのお稽古で、一日お稽古dayでした。朝は23日の若竹能の「頼政」でした。とてもいい曲なので、色々な方の「頼政」を拝見していますが、いざ舞うとなると大変難しそうです。一度は舞ってみたい曲「頼政」、今後のおシテの作り方を参考に、自分の番に備えたいと思います。兄弟弟子が先に舞ってくれると、自分の時のためにとても参考になるので、ありがたいです。これからが楽しみですね! ゆかた会前のお弟子さんも悲喜こもごもで、もう2週間しかないという慎重派、まだ2週間あるという楽観派。どちらも最後はおもいきって、舞台を勤めていただきたいと思います。結果は良いに越したことはありませんが、ミスがあったって今頑張っている分は、今後大きく生きます。先を見て登っていますとなかなか上がった実感が持てませんが、いつか振り向いてみますと、登った高さに驚きます。お稽古...続きを読む
2017年07月07日 コラム
7月九皐会の申し合わせが済みました。弘田裕一師の「玉葛」と坂真太郎師の「善界」です。「玉葛」は源氏物語を元に作られた曲で、前半の風情がとてもいい曲です。やり方次第でいかようにもなりますので、とても難しいとも言えます。ワキ方の森常好師に同門の中森貫太師、皆さん元気に揃い踏みで、やはりいいですね、本番が楽しみです。 「善界」は唐の善界坊と、日本の太郎坊という、それぞれの天狗の大将が仏教を傾けようと、密談をしているところから、あやしげな空気が流れます。結局善界坊は散々な目にあって、唐へと帰って行きます。お話は単純な物語で滑稽な感じも強く、気楽に楽しめるところがいいです。 「増長慢心」、「テングになる」、心しなければいけないことで、「善界」の度に思い起こされます。 このところ、地方公演が続いていましたので、おシテの体調など気になっておりましたが、皆さん元気一杯、当日が楽しみです!
2017年07月06日 コラム
夏休みも近付き、子供教室など準備も大詰め、あとは参加の子供たちを待つばかりとなって来ました。人によりますが、忙しい小学生も居るようです。夏期講習のためほとんどお稽古に来れないとか、本人お稽古が好きだったりしますと残念です。なんとかしてあげたいのですが、8月も半分は他所に出掛けている身としましては、なんとも時間が作れません。塾の予定がはっきりした所で、なにか考えやりたいところです。 僕らの子供の頃の夏休みは、宿題を片付けるくらいで、先生から午前中の暑くなる前に宿題をしなさい、と言われていたことを思い出します。おおらかな時代に育った(本人だけがそう思っているのかもしれませんが)者としましては、なにか夏休みの楽しい思い出を作ってやりたいところです。
2017年07月05日 コラム
下掛宝生流脇方の鏑木岑男先生の告別式でした。若い頃からお世話になっておりまして、明るく豪快に笑っていらっしゃる笑顔がとても素敵でした。私のこともコウジと言う名前なので、「コーチャン」と呼んでくださり、なにやら誇らしく、お食事のお供も幾度となくさせていただきました。能楽師としましても、薪能を主催されるなど、そのご活躍は精力的なものでした。 第一線を退かれた後、お目にかかる機会も減り、近年はほとんどお会いすることもなく、今日にいたりました。 20代の頃と50になった今では、お見送りする心持ちも大きく変わりました。遠い未來ではなく、やがて訪れる現実、そんな風に思うようになりました。鏑木先生なら笑い飛ばして、「難しく考えなくて大丈夫だよ」と言っていただけそうですが。それがもう、あのキラキラした笑顔にお目にかかれないと思いますと、寂しい限りです。多くのことを学ばせていただきました。感謝申し上げ、...続きを読む
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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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