2017年06月06日 舞台のこと
7月1日(土)の桃李の会の下申し合わせ(準リハーサル)が済みました。能、日本舞踊、一中節で「道成寺」を再構築し、新たな物語にする試みをしています。今日でほぼまとまりました、あとは細部を詰めて、抜かりなくしたいところです。 「道成寺」の物語は、日本のあらゆる芸能に取り込まれていると言っても、過言ではありません。人が蛇になるという強烈な物語ですが、見ることも演じることも読経と等しい功徳が有るのだそうです。今回の公演は、和歌山の道成寺からご住職がおみえになり、説法もしていただけますので、その効果たるや計り知れません。舞台をお楽しみいただき更に、ありがたい仏教の世界にも触れて頂ければ、ご利益間違いないですね!
2017年06月05日 お稽古のこと
お稽古をしていますと、習う側の心理として、「苦手なところをやり過ごしたい」、「見逃して」、「止めずに進ませて」、そんな心の声が聞こえる事があります。気持ちはよく分かるので、そのまま先に行くこともあるのですが、結果ためにならないんですよねー。そこには不安の種が蒔かれ、やがて芽を出し始めます。一番残念なのが、不安の芽に囲まれ、誤魔化すことが上手くなってしまうことです。お稽古は上手にできなくていいんです、そのための稽古ですから。思いっきり間違えて、しっかり直した方が後々ずーといいです。焦らず一つずつでいいので、不安の種を取り除いて、小さくても胸を張って陽に向かう華を咲かせられたら、気持ちいいですよね。不安の種は何時からでも、気持ち一つで取り除くことができます。ちょっと勇気を出して、腰を据えて取り組む、きっと稽古に限ったことではないのでしょうね。
2017年06月04日 舞台のこと
鎌倉の「県民のための能を知る会」に出勤して参りました。「玉葛」と「半蔀」の2番で、後見を勤めました。鎌倉の舞台は寸法が少し小さいので、「半蔀」のように作物を出して、更に出入りをするような曲は大変です。その作物は竹製の人が中に入って立てる大きさで、そこに蔀戸を付け、上げ下げして出入りするわけです。蔀は竹の棒で上げて開け、シテはそこから出、最後はそこに戻り竹の棒を下げて蔀を閉めます。その操作を後見がするのですが、シテと呼吸を合わせて、滑らかに開閉するだけでもなかなか難しいのです。それが作業する横板(バックヤード)が小さいと、難易度が上がるわけです。今日はなんとか無事に済み、ほっとしました。 源氏物語シリーズの2曲、「半蔀」の主人公は夕顔(母)、「玉葛」の主人公は玉葛(娘)と言うことになります。二人とも原典の源氏物語では運命に翻弄され、主体的な意思をはっきりさせない女性像でしたが、それは能の中...続きを読む
2017年06月03日 舞台のこと

京都の味方玄師の社中の会のお手伝いに参上しました。国立能楽堂の見所には、大勢のお客様がいらっしゃいまして、大変な盛会となりました。味方師の東京のお稽古場に通っていらっしゃる方で、存じ上げている方にも、久しぶりにお目に掛かりました。お元気そうで、立派に舞台も勤められ、なによりでした。 「羽衣」の後見をしていてのことです。味方師と一緒に勤めましたが、お互いそれぞれに何度も勤めている役でもありますので、細かな打ち合わせもなく舞台に臨みました。別段困ることはないのですが、どちらがしてもいい仕事の場合、一瞬遠慮からの躊躇があったりします。これがキライ!もう3、4手先が読めるようになると、控え目な的確さに変われそうです。ある人が「考えて、考えて!」と仰っていました。もっともっと考えて、何気なくサラット、勤められるようになりたいですね!...続きを読む

2017年06月02日 コラム
石垣島では飛行機までの時間がたくさん有りましたので、「みんさー工芸館」へ行って参りました。基本は綿織物で、現代も手機で織っているのだそうです。みんさー織の柄は、5角形と4角形を組み合わせた物が基本の柄になるのだそうです。この柄には五(いつ)の四(世)までも(末永く)の願いを込め、女性から男性に贈った帯びに、織り込まれた柄なのだそうです。体験の部屋では織姫が機で織っていました。「一人前になるにはどの位掛かるのですか?」とお尋ねしたところ、「まだ23年位なので、まだまだ上布は織れません」と。奥が深過ぎる!元々綿織物だったものが、今は絹(上布)も織るのだそうです。模様に込められた思いもさることながら、それをお洒落な素晴らしいデザインに仕上げた事に脱帽です!歌手の夏川りみさんの紅白出場時の衣装を、地元石垣のこの工芸館で調えたそうです。衣装は展示されていて、ご本人にとっては、...続きを読む
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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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