Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2023年05月31日舞台のこと

 今日は午前中に3日土曜日の「ことの葉能」の申し合わせがありました。曲は「隅田川」(すみだがわ)、シテは鈴木啓吾氏です。  今回は子方を出さない演出で、上演します。子方が実際に舞台に出ますと、可愛らしく少し和みますが、それがまた切なくなります。出さなければ、母親に見えている形で、より抽象的ながら、切実さが増すように思います。  私は地頭のお役をいただいておりますので、母親の心情と情景の描写に、...続きを読む

2023年05月30日コラム

 台風2号の動きが気になるところですが、今日は低空飛行のどんよりした日になりました。週末の土日は催しがありますので、あまり影響を受けないといいのですが…。  7月16日㈰の社中のゆかた会番組ができました。来月、お稽古のところから、順次配っていきたいと思います。  友人知人、ご家族と、晴れの舞台をぜひ、ご覧いただきたいところです。一時期は叶わぬ事でしたので、戻ってきたことが喜ばしく思えます。 ...続きを読む

2023年05月29日舞台のこと

 今朝は8時半から「實盛」(さねもり)の稽古がありました。10月九皐会で上演する曲ですが、6月9日㈮の九皐会申し合わせ終了後、稽古能を致します。私は地謡の中では3番手なのてすが、勉強にと稽古能の地頭を、拝命しました。  シテは中所宜夫氏、1年先に住み込み修業を始めた、兄弟子です。その当時は、こんな日が来るとは夢にも思っていませんでしたが、月日というのは確実に過ぎて行くのだと改めて実感しました。 ...続きを読む

2023年05月28日舞台のこと

 本日は緑泉会でした。私は能「草子洗小町」(そうしあらいこまち)の、後見を勤めました。  前半は小町の自宅で歌会の歌を詠むシーンで、幕際で終始しますので、舞台に入ることもなく、すぐに済みます。  この後の中入が問題です。短い時間内に、装束を変えなくてはいけません。時間的にはかなり厳しいので、ミスは許されません。そんな時に限って、トラブルはやって来ます。糸と針を使って装束を止めることがあります。...続きを読む

2023年05月27日舞台のこと

 本日は国立能楽堂で、外国人向けの公演がありました。公演のパンフレットも多彩な言語で解説されていまた。英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、日本語と実に6カ国語で、書かれていました。最初の解説は英語、いや〜いよいよ世界の能になってきた気がします。  曲は「邯鄲」(かんたん)、場面転換がハッキリしていますので、外国の方にご覧いただくにもよかったのではないでしょうか。  終演後、急いで移動...続きを読む

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