Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2007.04.17過去のHana九皐会・歌占

4月8日は気持ちの良い青空が広がる日曜日でした。私は九皐会で「歌占」を勤めさせて戴きました。この曲は伊勢の国の若い神職の男が諸国一見の旅中に頓死し、三日後に蘇生したため、白髪になってしまったと言う話です。

男は短冊に小弓を付け、それを引かせて書いてある歌で占うという歌占をしていました。ある日訪れた少年が自分の子供で、再会をするというのが大筋です。その子供の役を私の長男にさせました。曲中では父親は白髪となり、子供は成長していたためか、お互いにすぐには気が付きませんでした。子供の成長には驚かされるもので、子供の稽古をしていますといつの間にか随分と背が延びていました。
年恰好からして子方もそろそろ卒業なので、シテ・子方で出演するのも終わりかな!などと思いました。
終局部分では親子再会し、連れ立って一緒に帰るというハッピーエンドなので
ちょうど良い門出でしょうかね。

九皐会事務職の女性作成の「歌占クマちゃん」です。子方の名前が「幸菊丸」なので、菊の柄の生地を使用したそうです。この他にも色々な「クマちゃん」がいますので、矢来へお越し際には事務所前も是非ご覧下さい。お楽しみが一つ増えますよ。
「クマちゃん」を見て曲目がわかるようになったらかなりのツウですよ!

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