Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2009.11.20過去のHana夢のある将来へ

今月は学生能月間と呼んでもいいほどたくさんの学生能があります。私が伺います学生能だけでも7つあり、ほかにも有りますので全体ではもっと多いわけです。小・中・高・大学までと隈なくあり、曲や上演形式につきましては、年代に合わせた工夫をします。学校の体育館などで上演することもしばしばあり、能舞台とは全く違う大きさの舞台で務めることが多いのです。小学生や中学生の場合は見るよりも実際に体験してもらう方が、反応が良く、子供たちにとっても印象に残り身近に思えるようです。体験教室で子供たちが大きな声を出して習っているところは、なかなか微笑ましい光景です。

また、ここ数年恒例になりました、中学校での音楽の授業に、邦楽の教師として先日行って参りました。今年は1年生5クラスを対象に授業をしました。1時間目から5時間目まで通して授業をするのは、体力的にはなかなか大変なのですが、楽しそうに声を出してくれたり、鼓を打ってくれていると、なにやらホッとします。私の授業を受けた生徒さんが次年度に行くと、覚えていてくれて挨拶をしてくれることもあり、それはとても嬉しいことです。この中の誰かが将来能や狂言、また日本の古典芸能に興味、関心を持ってくれればと願う次第です。

理屈ではなく感覚的に触れてもらうということは、なかなか機会もないのですが、大人になってからも楽しめる大きな下地となるはずです。古典に限らず多くの見知らぬことに触れて、豊かな感性や感覚を持って育ってほしいものです。

授業が終わって休み時間になってから授業と別のことを質問に来る生徒さんがいました。何でもいいんですよね。少しの接点やきっかけがとても大切に思います。そん

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