Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2010.07.31過去のHanaゆかた会後記

猛暑の続く毎日ですが、体調管理に気を配りながら厳しい夏を乗り越えましょう。

今年のゆかた会も、猛暑日ながらも皆さん日頃のお稽古の成果を十分に発揮した、実りある会となりました。なんと申しましても今年は15名の初参加の方たちを迎えての会でした。初めてとなりますと舞台に上がってからどうかという心配が付いて回りますが、私の心配をよそに、皆さん落ち着いて良い結果を出せたと思いました。また80歳を超える大ベテランの方たちの、舞台にかける情熱と、その飛躍には頭が下がる思いが致しました。
ご出演の皆さんお疲れさまでした。 玄人、素人という立場の違いこそあれ、人が道をひたむきに歩む姿は感動的であります。人として見習わなければ、という姿でした。

また、なによりも嬉しいことは、お稽古会が済むと皆さん楽しそうにお話やお食事に花を咲かせ、新しいお仲間が増えていかれることです。そこにお稽古ごとの良さが凝縮されているのだと、思わずには居られません。 一つの道、趣味を通して形成される人間関係は、一味違うものになると思います。

謡や仕舞のお稽古は短期間で、目に見えて成果が上がっていくタイプの物とは違います。はっきりとした成果や結果を得たい方にはいささかまどろっこしいように思えるのではないかと思いますが、違う見方をすれば長く付き合えるものだと思います。ある時振り返ってみると「随分先に来ているんだ」、と実感するような、山道をコツコツ登るようなそんなものだと思います。この道の面白いところは「いつまでにどこまで登らなければいけない」ということがないので、仕事や育児のために長い間休んでいたって再開できますし、仕事が終わってからの新たな趣味として始めるにも、焦らず気長に続けて戴くことができます。

心を豊かにする充実したひと時、とても良いゆかた会になりました。

ご出演の皆さんは暫しほっとして、余韻をお楽しみください。

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