Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2011.12.01過去のHana鉢木後記

27日に「鉢木」が済みました。
当日はお天気にも恵まれ、会場はありがたいことに満員御礼となりました。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。

満員の会場のせいか、大雪が降る「鉢木」のわりに、場内の温度は高く、熱い?「鉢木」となりました。後シテで平伏している時に、汗がボタボタ滴り、小さい水溜まりができました。
今年は6月に自身の会で「望月」、この度の「鉢木」と現在物の大物を二番務めさせていただきました。両曲とも場面転換や芝居の進行など、細部に至まで工夫が凝らされて、素晴らしい演目でした。「望月」は能舞台をあまねく使いながら場所と場面を変え、「鉢木」は言葉によって時間を経過させ場面を展開して行きました。どちらも能の持つ劇性と奥行きを改めて認識した次第です。

来年は3月に九皐会で「熊野」、6月に鎌倉で「源氏供養」、9月に自分の会で「松風」とこちらも大曲を務めさせていただきます。偶然ながら今年は現在物、来年は女物をさせていただく年になるようです。こちらもよろしくお願い申し上げます。

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