Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2012.12.31過去のHana

今年もいよいよ残すところわずかとなりました。
振り返ってみますと仏縁に恵まれた年でした。

6月の東日本の震災復興のために訪れた護国寺では本堂で上演、間近にご本尊を拝し、お話をうかがい教えて戴きました。10月には千葉県鴨川市の清澄寺に薪能でうかがいました。ここは日蓮上人が出家され、初めてお題目を唱えたお寺なのだそうです。境内は千年杉をはじめ、自然の道場ようなところでした。11月には鎌倉の建長寺参りました。開基の北条時頼、最明寺入道にちなんで「鉢木」を上演しました。

また、旅先の愛媛県松山市道後の宝厳寺では突然の訪問にも拘らず、ご住職と2時間ほどの時を過ごさせて戴き、多くの事を教えて戴きました。一遍上人が足をお出しになって合掌していらっしゃる像が印象的でした。堂内でお話を伺った後に、境内で腰掛けて外の景色を眺めながらご住職と更に時を過し、贅沢で貴重な時を過す事ができました。

そして12月には姫路の書寫山圓教寺さんでは、ロープウェイの定期点検中とのことでしたが、ご住職にお迎えに来て戴き伺うことができました。大講堂の扉を開けて戴いたり、常行堂(じょうぎょうどう)内でのお話は、まさに凡夫が導かれるといった世界でした。ありがたい仏縁に感謝する次第です。

社中は大会を催し、会員一同がそれぞれにステップアップする演目に取り組み、見事に成し遂げました。大曲の素謡「松風」・「安宅」と2番に挑戦した男性は87歳と社中最高齢。また、社中初の能に挑戦したグループもあり、稽古を重ねて来た成果となりました。短期間で実を結ぶものではなく、長い時間掛けて育んだ大輪の花と言え、それを結んでくれた縁に感謝しております。会員の皆さんご苦労さまでした。

来年は年男になります。4周してしまうのか!と思うと驚くばかりです。今までのご縁を大切にし、新たな出会いを期待したいと思います。どんな縁があって、どんなことにめぐりあえるのか、修学と前進を胸に新年を迎えたいと思います。

本年も当ホームページをご覧戴きまして、誠にありがとうございました。
皆様の益々のご健勝とご発展を祈念いたしております。

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