Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.05.17舞台のこと...

14日(日)九皐会での「杜若」は色々な反響をいただき、改めて感謝申し上げております。この度の「杜若」は地頭が遠藤喜久師、主後見が鈴木啓吾師でした。いまを去ること数十年前、矢来能楽堂で一緒に暮らし、修行を共にした兄弟です。その三人で舞台の主だった所を、先輩方の手を借りず勤めました。二人にとっても、きっと感慨深い舞台だったのではないかと、思っています。思えば、兄弟たちと一緒におもいっきり舞台を勤められるなんて、なんと幸せなことでしょうか。みんな自分の仕事を全うすることに全神経を注ぎ、一つの舞台を成功さるため、勤めたように思います。地謡も後見も後輩たち一人一人が心を持って、勤めてくれていることが伝わり、個々が責任を果たせるならば、間違いがない舞台になると思いました。お陰さまで、舞っていた僕はとても幸せな舞台になりました。

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