Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.05.24コラム...

ここのところ毎年のように、日本外国語専門学校の学生さんに能の体験や鑑賞をして頂いています。理事長先生のお考えで、外国語を話せることは当たり前で、その内容に重きを置きたい!その思想のもと、校内には華道、茶道のための施設もあり、古典芸能も学生さんの教養として、お考え頂いているようです。気心の知れた担当の先生もいらっしゃり、細かい打ち合わせもできますので心強い限りです。当方としましてはご要望に応えるべく、他のものとの違いや特色、他の人に説明する時のことなどを意識して解説します。体験では謡ってもらいますが、社会へ出ていくことを意識している人は、自ずと取り組みかたが変わります。意思を伝えるためには、人と話すためには、しっかり声を出さないといけません。海外の方と、ということになればより切実です。能の発声腹式呼吸は、とても良いやり方だとおもわれます。今日の講座は9月24日(日)の自主公演鑑賞の事前講座でもあります。「俊寛」という曲を通して、利他や自己責任と言うことも、見つめてもらえればと思っています。ただ鑑賞するだけではなく、自身に置き換えて、先人の歴史を知ることは古典に触れる醍醐味だと言えましょう。

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