Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.07.07コラム...

7月九皐会の申し合わせが済みました。弘田裕一師の「玉葛」と坂真太郎師の「善界」です。「玉葛」は源氏物語を元に作られた曲で、前半の風情がとてもいい曲です。やり方次第でいかようにもなりますので、とても難しいとも言えます。ワキ方の森常好師に同門の中森貫太師、皆さん元気に揃い踏みで、やはりいいですね、本番が楽しみです。
「善界」は唐の善界坊と、日本の太郎坊という、それぞれの天狗の大将が仏教を傾けようと、密談をしているところから、あやしげな空気が流れます。結局善界坊は散々な目にあって、唐へと帰って行きます。お話は単純な物語で滑稽な感じも強く、気楽に楽しめるところがいいです。
「増長慢心」、「テングになる」、心しなければいけないことで、「善界」の度に思い起こされます。
このところ、地方公演が続いていましたので、おシテの体調など気になっておりましたが、皆さん元気一杯、当日が楽しみです!

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