Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.10.08舞台のこと...

10月九皐会が済みました。能は遠藤喜久師の「誓願寺」と桑田貴志師の「善知鳥」でした。「誓願寺」は上演時間2時間55分という長い曲です。これはご覧いただくにも、なかなか大変な曲でした。主人公の和泉式部さんは能の中では、とても位の有る存在として登場します。ですから曲としての格が高いのですね。 自然上演時間も掛かると言うことになりましょうか。
「善知鳥」は親子の絆を逆手にとった狩猟方法をしていたため、妻や子が眼前に居ながらも、手を取ることも話すこともできない、苦しい曲です。生きるための生業とはいいながらも、厳しい現実です。
対照的な曲が2曲並んだ、本日の九皐会でした。ご来場の皆様には厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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