Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.10.15コラム...

子供の稽古は骨がおれます。子供は全力でないと、すぐに察知して本気になりません。こちらが本気でやっていますと、ついてきますので、くたびれますが、楽しいです。それは好きでお稽古に来てくれる子もそうなのですが、玄人を目指す子も同様です。手を抜くことを覚えるのではなく、全力でやらない形で、ついてきてしまいます。素人も玄人もないので、これでは残念です。
今日は時間がありましたので、次男の稽古をしていました。僅かな時間で極力効率よくと考えがちなのですが、思い出しました。子供の頃は説明もなく、できるまで繰り返させられました。当時は大変でしたしが、いま思いますと、その労力と根気は凄いことです。最初は「できる」なんですね。裏付けを理解するのは後からいくらでもできます。できるようにする、「教える」と「仕込む」の違いが、ここに有ります。
師匠の内弟子稽古と申しますと、6~8時間に及びました。人数が多かったこともありますが、今更ながら偉大さに感嘆します。「かたじけなしや師の恩。影をばいかで踏むべき。」幾つになりましても、気に掛けてくださり、心配してくださる方は、そうそういません。私もそれを目指して、精進したいと思います。

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