Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2022年04月08日舞台のこと

 今日は気持ちよく晴れて、気温も上がりました。動くと軽く汗ばむようで、心地よいです。  本日は九皐会の申し合わせでした。1部能「須磨源氏」(すまげんじ)桑田貴志、2部能「采女」(うねめ)坂真太郎です。  私は「須磨源氏」の地頭のお役をいただいております。地謡は初冠を戴くところから、位人臣を極めるところまで、謡いあげます。源氏の勢いを感じつつ、後半は兜率天から天下ったとして、神格化されて描かれます。...続きを読む

2022年04月07日お稽古のこと

 今日は曇り空で、気圧の関係でしょうか、なんとなく不安定な感じの日になりました。  本日は蓮田市慶福寺のお稽古に出掛けました。先々週満開だった枝垂れ桜は、見事に散って青葉が出始めていました。とはいえ、ソメイヨシノはまだ残っていて、道すがらあちらこちらで見かけました。今年は桜にご縁があります。  春から中学2年生になった最も若いお弟子さんは、あどけない少年の感じから、少し青年の風が加わって来ました。...続きを読む

2022年04月06日お稽古のこと

 今日は朝から晴れて、気温もぐっと上がりました。初夏に向けての準備がはじまった感じです。  今日からさいたまの講座は、「通盛」(みちもり)になりました。 平通盛は武将としてというよりも、小宰相(こざいしょう)の局とのエピソードが有名でしょうか。通盛は宮中一の美女といわれた、小宰相に一目惚れし、根気強く頑張った末、結ばれます。通盛、さぞや小宰相を大切にしたことでしょう。戦の前夜も小宰相のもとを訪ねま...続きを読む

2022年04月05日コラム

 今日は朝から晴れて、日中は気温も上がりました。朝、家の前はどこかから飛んできた、落ち葉が溜まっていました。  先日須磨の松風村雨堂へ出掛けましたが、そのお堂にはこんな逸話が書かれていました。  村長の娘姉妹が汐汲みに通っている時に、行平は出会ったそうです。その時、松林を一陣の風が吹き抜け、娘たちの頬を通り過ぎ、にわか雨が黒髪に降りかかったそうです。そこで、行平は姉妹に「松風、村雨」と名付け側近く...続きを読む

2022年04月04日コラム

 今日も朝から雨の一日となりました。春の長雨でしょうか。 「起きもせず寝もせで夜を明かしては 春のものとてながめ暮らしつ」 「起きるわけでもなく、眠るわけでもなく夜を明かし、春のもの(特有)の長雨を眺めて暮らした」 在原業平の歌で、学校で習った和歌です。「ながめ」が「長雨」と「眺める」の掛詞になっていると、習いました。(懐かしい!!) 恋をすると物事が手につかなくなる、そんな話はよく耳にし...続きを読む

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