Hana奥川恒治が綴る日々のblog

カテゴリー

2021年11月21日舞台のこと

 本日は鈴木啓吾氏の一乃会の「清経・恋之音取」の本公演の日になりました。  静まりかえった空間に笛の音が響き渡り、清経の世界が出現しました。舞台、楽屋、見所、すべてが音を出さないように心を配り、その中で成立する舞台は、特別なものがありますね。  本日は会主の趣向で、仕舞は「砧」と「籠太鼓」、狂言は「清水座頭」と、いずれも夫婦の情愛を描いたものでした。様々な形の夫婦像が、昔も今も変わりなくあるも...続きを読む

2021年11月20日舞台のこと

 秋の心地好い青空の中、山口県の宇部華友会は発表会を滞りなく済ませました。今年で3回目になります。何度やっても慣れることはありませんが、確実に進歩しています。  昨年はコロナ禍で、発表会とはいうものの、お客様のご案内は控え、内々の会にしました。今年はそういった制限を設けなかったので、多くの方にご覧いただけました。皆さんお仲間にご案内ができたようで、終演後は多くの方がお知り合いと談笑をされていまし...続きを読む

2021年11月19日舞台のこと

 本日は明後日、21日㈰開催の、同門鈴木啓吾氏の一乃会の申し合わせがありました。曲は「清経」(きよつね)、恋之音取(こいのねとり)という小書を付けての上演となります。  たいへん重い扱いの小書です。平清経が妻の夢枕に現れる時、笛だけが演奏をして、清経が橋掛りを進んで妻のもとへ行くのです。笛の一管となるため、通常の人数が舞台上におりますが、楽屋も含め静まりかえった状況で進行します。  清経は入水...続きを読む

2021年11月18日お稽古のこと

 今日はうっすらと雲が広がる空模様になりました。本日は蓮田市慶福寺でのお稽古でした。  お休みの人もなく、皆さんお稽古にいらっしゃいました。そして夜の大宮のお稽古まで、一人も休まず全員出席は、珍しいです。このところの、お仕事が忙しくて、お稽古にいらっしゃれなかった方は、もはやレアキャラの勢いです。とにもかくにも、皆さん出席で、良いお稽古日になりました。  明後日の宇部華友会の発表会に、蓮田から...続きを読む

2021年11月17日コラム

 早朝は曇天でしたが、ほどなく青空に戻り、今日も好天になりました。  本日は「葵上」の講座の3回目になりました。今月5日に矢来能楽堂で、古式という上演形式でご覧いただきました。前回古式演出につきましては、詳しく講座で解説しましたので、これからは現行演出のお話しも含めながら、進めて参りたいと存じます。  本日は六条御息所の登場シーンにスポットを当てました。古式と比べますと、青女房という架空の登場...続きを読む

バックナンバー