Hana奥川恒治が綴る日々のblog

カテゴリー

2021年07月11日舞台のこと

 7月九皐会が済みました。私は一部の出勤でした。若干気になっていた、ワクチン接種の副反応も腕が筋肉痛程度で済みましたので、頂いたお役も滞りなく済ませることができました。  「大江山」(おおえやま)という曲を、仕舞で舞わせていただきました。都で悪さをする酒呑童子という鬼を退治しに行く話で、私は退治される鬼の役でした。仕舞では征伐に行った、源頼光(みなもとのらいこう)一味と、酒呑童子が仲良く酒宴、最...続きを読む

2021年07月10日舞台のこと

 日本の広さを感じます。東京は青空が広がる夏日となりましたが、九州では、大雨による警報が出ている所もありました。台風のように通過してくれない分、線状降水帯は辛いものがあります。これ以上の被害が出ない事を、祈るばかりです。  先日の「大原御幸」の感想など、お稽古場でもいただきます。建礼門院徳子、後白河法皇、それぞれに立場があり、思いもあり、人間の事なので、たとえ本人から直接心情を聞けたとしても、一...続きを読む

2021年07月09日舞台のこと

 今日は7月九皐会の申し合わせがありました。能は一部「賀茂」(かも)桑田貴志氏、二部「藤戸」(ふじと)中所宜夫氏でした。  「賀茂」は雷神、雨の神様でもあります。この時期にぜひ雨を止める方に、力を貸して頂きたいところですね。  「藤戸」戦による悲劇を扱った曲です。戦となれば、どのような人でも、大きな過ちを犯す可能性を孕んでいるという、典型的な悲劇です。人と人が殺し合うというようなことは、あって...続きを読む

2021年07月08日舞台のこと

 今日も続く梅雨空ですね、湿度の高いことが、なかなか厳しい感じです。  本日は山梨県笛吹市、石和温泉と言ったほうが通りが良いですかね。笛吹薪能と銘打たれた催しでしたが、室内の会場で心配もなく、舞台が勤められました。  狂言は「音曲聟」(おんぎょくむこ)山本東次郎師、能は「鵜飼」(うかい)山崎正道氏、狂言は珍しい曲で、能はご当地曲ですね。笛吹川では鵜飼をしますので、とてもリアルです。  「鵜飼...続きを読む

2021年07月07日舞台のこと

 国立能楽堂の定例公演が無事に済みました。平日昼間の公演ながら、見所にはほぼ満員のお客様に、お出掛けいただきました。  大阪、九州の囃子方と久し振りにご一緒しましたが、どちらも公演は厳しい状況で、紋付きを着る機会、つまり舞台出演が、極めて少ないのだそうです。東京は減ったとはいえ、まだいいのだそうです。いつの世も良いところも、悪いところも有るので、今だけが特別大変とは言えませんが、渦中に居る身とし...続きを読む

バックナンバー