Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2022年10月22日コラム

 雲が多いながら、秋晴れとなりました。本日は同門坂真太郎氏の会で、お父様の17回忌の追善会でした。  次女ちゃんの仕舞「熊野」に始まり、最後は真太郎氏と長女ちゃん共演の能「船弁慶」でした。みんなつつがなく勤められました。亡父真次郎氏も、長男と二人のお孫さんに追善の会を勤めてもらい、さぞや喜ばれていることと思われます。  楽屋には故真次郎氏の写真のもとに、一輪の花が添えられてていました。穏やかな笑み...続きを読む

2022年10月21日コラム

 本日は桜木町にある横浜能楽堂で、大船高校学生鑑賞会でした。こちらは各年でおこなっている鑑賞会ですが、コロナ禍で3年ぶりになるそうです。  曲は「小鍛冶」、刀鍛冶の宗近が勅命を受けるものの、相槌を打つ人がいなくて、困り果てるところに、稲荷明神が現れ、相槌を勤め、見事名刀を打ち上げる物語です。刀剣はいまだ人気があるようですから、親しみやすい物語ですね。  狂言は「仏師」(ぶっし)、仏師になりすました...続きを読む

2022年10月20日コラム

 今朝は鎌倉女学院での、学生鑑賞会でした。こちらの学校は、昨年もお邪魔させていただきました。静かに見ていて、狂言でもあまり笑わないので、どうなのかな、と思っていました。ところが最後の質問コーナーでは、次から次と質問が出まして、その内容も充実していましたから、よく見てくれていたことが、伺われました。見る側も緊張しますかね?! こちらは体育館が3階にあるため、舞台セットを運ぶのにひと苦労ですが、先生方...続きを読む

2022年10月19日コラム

 今日は気持ち良い秋晴れになりました。朝はまだ雲が残っていましたが、時が経つにつれ回復、青空となりました。  お稽古にいらっしゃるお弟子さんも、お出掛けが楽しいと、喜んでいらっしゃいました。近年は暑いか寒いか、両極にいくような感じです。「秋らしい」というような日が、貴重になります。虫の音楽隊も腕をふるって、秋を盛り上げます。耳を澄ませて、楽しむ、心のゆとりを保ちたいものです。  秋の繁忙期こそ、心...続きを読む

2022年10月18日舞台のこと

 本日は鎌倉能舞台で「県民のための能を知る会」でした。朝は曇り空でしたが段々と回復、帰る頃には雲間から青空ものぞいていました。  午前の部の能は「小袖曽我」、十郎観世喜正師、五郎中森健之介氏でした。曽我兄弟の仇討ちは「鎌倉殿の13人」でも取り上げられました。そちらでは頼朝暗殺のクーデターとして、曽我兄弟の仇討ちが利用されていましたね。能「小袖曽我」は、弟五郎の勘当を母から許してもらい、兄弟晴れて出...続きを読む

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