Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2022年09月10日舞台のこと

 今日は中秋の名月、東京はうまい具合に月を見ることができました。周りが明るいので、月光が際立ちませんが、美しい月です。  この名月の月光と音色名高き鐘の三井寺の梵鐘に狂うのが、「三井寺」という曲です。狂うと申しましても、精神疾患ではなく、気持ちが高揚した躁(ハイ)状態のことです。そこで、和歌や漢詩や仏教観と鐘にまつわらせながら、言葉が続いていきますので、かなり高尚な感じになります。  鐘の音は変わ...続きを読む

2022年09月09日舞台のこと

 今日は気温が上がりましたね。午前中は雨がチラつくこともありましたが、日が差しますとまだまだ暑くなります。  今日は明後日、9月九皐会の申し合わせがありました。私は一部の能「通盛」を勤めさせていただきます。この曲は大阪九皐会で、故長山禮三郎氏のツレ(小宰相)を、勤めさせていただいたのが最初でした。その時の経験も、今回は活かさせていただき、諸先輩方の工夫に私なりの工夫も加えて、師匠のお許しもいただき...続きを読む

2022年09月08日舞台のこと

 昨日の湿度には閉口しましたが、今日はちょっとよい感じです。暑くも寒くもなく、いい塩梅の日になりました。  そんな本日は、埼玉県蓮田市慶福寺での、お稽古日でした。葉も少しずつ紅がさしはじめ、秋の風情が増して参ります。こちらはお休みもなく、皆さんお変わりなく、稽古を続けています。  ここのお稽古場には、山口県宇部市出身のお弟子さんがいらっしゃいます。来月は、その宇部市で能楽の公演があるため、それがと...続きを読む

2022年09月07日コラム

 今日は時折、小雨がちらつく曇天の空模様でした。昼過ぎころから、かなり怪しげな空模様、激しい降雨となりました。講座をしながら外は激しい雨となっているのを、眺めておりました。  今日は埼玉で「三井寺」の5回目の講座でした。曲の主要部分ですが、前回の仏教観からしますと、だいぶ私たちよりの感じがします。鐘の音で恋人の訪れの有無をはかったり、朝の別れをうらやんだり、感覚的にはわかりやすいですね。受講の皆さ...続きを読む

2022年09月06日舞台のこと

 今朝は昨晩の雨の名残が、道を濡らしていました。日中は青空が広がり、気温も上がりました。  本日は台東薪能、好天でありましたので、浅草寺境内での上演となりました。薪能のように、野外での公演に雨の心配をしなくていいのは有り難いことです。  能「橋弁慶」坂真太郎氏、狂言「土筆」山本泰太郎氏、能「葛城」観世喜正師という番組でした。  日が落ちた頃からは風も出て、舞台上は着ている装束があおられる場面もあり...続きを読む

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