Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2025.07.14舞台のこと...

 昨日の「高野物狂」(こうやものぐるい)につきまして、追記です。
 主君の子息、春満(しゅんみつ)は、親のみならず先祖のためにも出家を志し、高野山へ行きました。
「柏崎」(かしわざき)という曲は、父に先立たれた子が、長野の善光寺へ行き、出家します。それに対して、「高野物狂」の春満は出家していません。これは改訂された演出で、しかも当流のみだそうです。私は昨日の解説を読み、初めて知りました。確かに還俗となりますと大変そううで、出家前に再会、帰還となる方が、スマートですね。
また、前シテの出で立ちも、とても珍しい姿で、シテ方としては他に同装を思いつかないくらいです。物狂いとは言っていますが、通常の芸能者とは異なる、聖域へ訪れた異形の者、といった感じで色々がイレギュラーで面白い曲でした。

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