Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2025.10.10舞台のこと...

 今日は10月九皐会の申し合わせでした。
1部能「杜若」(かきつばた)、シテ弘田裕一氏で、恋之舞の小書が付いています。
2部は「夜討曽我」(ようちそが)、シテ駒瀬直也氏でした。私は「夜討曽我」の鬼王(おにおう)、強そうな名前ですが、曽我兄弟に仕える家臣の役です。曽我兄弟に対して、こちらも団三郎、鬼王という兄弟です。今回は兄の団三郎役を、遠藤喜久氏が勤めます。
 母親のもとに形見の品を届けるよう言われる団三郎兄弟は、仇討ちで討死してこそと、刺し違えて自害を試みます。しかし、曽我兄弟の母親を思う心に打たれた団三郎兄弟は、涙の共に別れを告げ、母の住む故郷へと形見の品を持って行くのでした。
 後半は仇討ちを済ませた五郎が、源氏の武者と格闘し生け捕られる場面になります。
 とても劇的な能になっております。1部の「杜若」共々、宜しくお願い申し上げます。

観世九皐会10月定例会

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