Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2007.03.29過去のHana春分の日のお寺の催し

町田にある「孝養寺」というお寺で、ワークショップをして参りました。解説に素謡[すうたい]
、仕舞という内容でした。
仕舞は「玉ノ段」を舞わせて戴きました。
これは「海士」という曲の中で主人公の母親が、
龍宮に命懸けで玉を奪還しに行く場面を仕舞にしたものです。
それともう一つ素謡は「鵜飼」を致しました。
「鵜飼」は若年から始めた鵜使いが老年になっても、
止めることができない業を持った老人の話です。
「素謡」とは文字通り各役に分かれて、謡だけで一曲を勤めるものです。
私はワキをさせて戴きましたが、久しぶりでした。
最近は九皐会でも「素謡」はなくなりましたので、
「素謡」が本当に久しぶりでした。やはり緊張しました。
動きがない分、謡いに神経を使うんです。
能のシテもさせて戴いた事のある曲なんですが、台本を改めて見直しました。
ご来場の皆様にも親しんで戴けたと思いますが、
私自身も大変勉強になりました。

春分の日、お彼岸と言えば、昨年第1回目の自身の会で勤めさせて戴いた、「弱法師」を忘れてはいけませんね。春の彼岸の中日太陽が真西に沈む、その先を拝むのが日想感でした。本日は見事な青空でした。

お寺の境内を歩きながら昨年伺った、天王寺のことを思い出しました。「陽の光の恵みを受けとても充実した一日」こんな感想を持った日になりました。

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