Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2008.02.15過去のHana旅立ち

立春も過ぎ暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続いております。春と申しますと「新生活のスタート」や、「卒業」という季節でもあります。私の回りでも2つの旅立ちがありました

2月11日は朝から見事な冬晴れのお天気でした。九皐会門下、私にとっては後輩であり、子供の頃から知っている小島英明君が結婚式を挙げました。大勢の友人、知人に祝福され感激も一入だったようです。花嫁さんもよくお顔を存じ上げている方で、お似合いのお二人でした。末永くお幸せに!

そして同じく九皐会門下の中森晶三氏が他界され、12日に通夜、13日に告別式が行われました。闘病は存じ上げていたものの、急なことでしたので大変驚きました。中森氏は能楽の家に生まれたわけではなかったのですが、鎌倉能舞台を設立し、定例公演を行い、薪能、学生能と幅広く活躍されました。私も今を去ること14年前から鎌倉の舞台で、年に1.2度のお役を戴き、能を舞わせて戴くという恩恵に与りました。告別式の日は暖かい日差しに包まれ、故人の旅立ちを優しく導くかのようでした。長きに渡るご厚情に感謝し、謹んでご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

偶然に続いたことでした。夢と希望に満ちた二人の門出、成し遂げた人の卒業、そこには人の営みが確かにありました。自身の門出の日を振り返り、卒業の日がやって来る時まで、改めて襟を正そう、そんな感慨にふけった三日間でした。

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