Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2008.11.13過去のHana2008年11月 宝物登場

寒い日もありますが、晴れた日はことのほか気持ちのいい季節です。秋草の中のそぞろ歩きなど心が誘われますね。

いよいよ目前に迫りました、私の会の井筒の面・装束が決まりました。前回ご紹介しました初使いの装束もさることながら、この度は九皐会のお宝「洞白作の小面」で務めさせて戴くことになりました。洞白は江戸時代中期の作者です。極上の一品てあることはもとより、関東大震災や戦火をくぐり抜け、長き年月を先人が守り現代に伝えてくれた面です。それを使わせて戴けることは大変な名誉であり、ありがたくも身が引き締まる思いです。
また後シテで一番上に羽織ります長絹と言う装束は鎌倉の中森氏からとても美しい物を拝借しました。そして前シテの唐織も色の落ち着いた上質な物です。それに合わせて下に着る着付も金の落ちついた物となるのですが、それは傷みが激しく第一線から退いていました。それを今回のために修繕していただき、再生しました。

目に見えない大勢の人たちの助けを借り、この度も務めさせて戴きます。

お詫びならびに訂正です。小鼓のお役が幸正昭氏から飯田清一氏に変わります。飯田氏は九州福岡に在住の幸流の小鼓方です。一度お舞台でご一緒したいと思っておりましたが、九州と東京のためなかなか機会に恵まれませんでした。それがこの度ようやく実現致しました。こちらの演奏もぜひご期待ください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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