道成寺へ向けて・熊野紀行 その四 | 能のHana

過去のHana道成寺へ向けて・熊野紀行 その四

2010.03.08

大斎原(おおゆのはら)に向かって歩いて参道を右に曲がりますと、かくのごとき大鳥居がまるで天に向かってそびえ立っているが如く目に飛び込んできました。

鳥居まではまだ随分距離がありましたが、その大きさに圧倒されました。日本第一の大鳥居と書かれていて、幅約42メートル・高さ約34メートルだそうです。神代の時代大地が荒れ果てていることを嘆かれたスサノオノミコトが、自ら木を御手植えになられたので「木の国=紀の国」と名付けられた、という謂れも書かれていました。

旧社地の大斎原は撮影禁止のため写真はありませんが、この林道の奥、右側が大斎原になります。第十代崇神天皇の御代に、この大斎原に社殿が創建されていたそうです。歴代の上皇・天皇もここを訪れたというわけですね。
また、時宗の開祖一遍上人もここにて熊野神勅を授かり成道したそうです。

隣を流れます熊野川は賽の河原に見立てられたとか。そう言われてみますと、そんな雰囲気が漂っているように思うのは私だけでしょうか!死と再生の熊野に相応しいですね。

河原横の高台から撮影した大斎原です。林の向こうにその聖地は静かに佇んでいます。「巻絹」という曲の中で熊野「音無天神」(おとなしてんじん)という神社が出てまいります。ちょっと欲張って訪ねてみようと、熊野本宮館でお尋ねしましたが現在は無く、その地も不明とのことで残念ながら行けませんでした。

気が付けば夕方、今日の参詣はここまでとなりました。明日はいよいよ新宮、那智へと向かいます。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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