道成寺へ向けて・熊野紀行 その九 | 能のHana

過去のHana道成寺へ向けて・熊野紀行 その九

2010.05.21

熊野の旅も那智に来て、最終目的地到着となりました。
那智の滝に圧倒されながらも、那智大社に参詣にまいりました。

お参りを済ませ宝物館に参りますと、館の方から色々とお話を伺えました。それだけでもとても有難かったのですが、館から外へ出ますと、その方もいらして、通りかかった那智大社の方に話して下さって、柵の内側に入れて戴きました。

社殿内には入れないのですが、社殿の前まで行きますと窓越しにヤタガラスがなったという「烏石」を教えて戴き、見ることができました。
こういった旅先の思いがけない経験は大きな財産になります。

平重盛手植えと伝えられる楠の大木です。

体内くぐりができるほどの大木で、私も巡ってまいりました。実物は想像を超える大きさです。

そしてお隣、 [せい] [がん] 渡寺[とじ]へ参りました。

マグロが2匹奉納されていて、生の物は?と不思議に思ったのでお尋ねしてみますと、ここは海の町なので、収穫した魚を奉納するとのことでした。なるほどと思いつつご本尊如意輪観音像を拝み、振り返るとそこには役行者が。ここが山岳修行の霊場であったことを物語っていました。熊野という霊域にある古道など、修行の格好の場とも言えますね。

旧参道を歩きながら修行者たちへの思いをはせていると、向かいから若いカップルが、登山仕度で息を切らしながら登っていきました。古道を歩いて来たのでしょうか、まだ雪のちらつく寒い季節でしたが・・・。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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