Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2011.01.27過去のHana参宮日記3

いよいよ正宮へと向かうわけですが、神楽殿の近くを通り過ぎる時にはかくの如く陽光が降り注ぎ、神秘的と申しますか厳かと申しますか・・・

なんとも清々しい気持ちのいい光が射していて、これだけでも十分にありがたい感じがしました。

そして正宮へ。

「何ごとのおわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」

謡曲「巴」の中で引用されている歌なので、私たちには大変馴染み深い一首です。
古、西行法師が僧の身として参宮を憚って川の方から見上げて詠んだ歌だと、案内の方に教えて戴きました。確かに石段の下から見上げましても、何とも言えぬ荘厳な雰囲気が漂っていました。涙こぼるる、とまではいかなかったのですが、その心持は充分に感じられました。

正宮をお参りし別宮・荒祭宮(あらまつりのみや)へ参りました。

荒祭宮とは正宮にお祭りしている天照大臣の穏やかな和御霊(にぎみたま)に対して、活発な働きをする荒御魂(あらみたま)をお祭りしているところです。静と動で分けてお祭りしているところが、日本人の細やかさなのだろうと思います。正宮と別宮は一体の神様をお祭りしているので、別宮には鳥居がありませんでした。「動」ということで何か事を始める時にはこちらへ必ずお参りに見える方も多いとのことでした。

 

毎月一日には宮中から遣わされたお馬が参詣するのだそうです。案内の方がぜひご覧くださいと、連れて行ってくれました。
一日のサプライズもあり、内宮の早朝参拝は大変充実したものになりました!

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