観世流能楽師奥川恒治 能のHana

４月の話でその後随分時間が経ってしましたが、オランダ、ベルギーに行って参りました。
私は両国ともに初めて伺いました。行っている間は天候に恵まれ、快適な旅となりました。

青空に快適な気候、個室になっていたアパートメント方式の宿、合宿のようで面白かったです！部屋長？大倉正之助さんが作る朝食も、美味しかったです！
ただ震災後のため飛行機の給油と水の積み込みができないため、関空に行って行うとのことでした。いろいろな影響が出るものだと実感した次第です。

公演は全部で３公演でしたが、毎回違う会場に参りましたので、その都度照明やら音響チェックやらをしていました。そのため楽屋入りが早く、待ち時間も長かったのですが、公演には準備よろしく臨めました。会場の作りもそれぞれ全く違う趣で、正面を故意的に外して斜めに作ってあるような会場もありました。お客さんが斜めから見る格好になるんですね。ですからお客様にまっすぐに向いてしまうと全体としては横を向いているようになります。これは驚きでしたがいい経験でした、日本ではお目に掛れない舞台の作りでした。

そして素敵だな！と思ったことはベルギーの劇場は食堂がバーになるんです。どちらかというとバー優先な感じですが・・・演能が済んでそこへ伺い一杯！当然ながらお客様もいらっしゃいます。すぐに皆さん気がつかれたようでしたが、大騒ぎはなくあいさつに来てくださったり、帰り際に握手しにいらっしゃったりとなんともスマートでした。通常舞台が終わってしまうと一目散に家路を目指す私たちとは違う豊かさを感じました。なにやら楽しんでいる感じがいいですね！

そして今回何とかして行きたかったゴッホ美術館に行くことができました。行きは現地のコーディネーターのロバートさんに同行してもらい、トラム出の行き方を教わりながら行きました。途中乗り換えもあり、単語で会話？をする身としては甚だ心許ないことでしたが、彼が繰り返す「easy」という言葉に乗り行ってきました。

美術館は思いのほか大きくゆっくり見て回りましたので、時間も掛りました。出掛ける時間等もあり、他により道はできませんでしたが念願かなって大満足でした。