Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2012.06.15過去のHana松風 その一

9月2日(日)に宝生能楽堂にて催します奥川恒治の会をご案内申し上げます。
私の会もおかげさまを持ちまして今年で七年目を迎えることができました。

第7回目の本年は昔から名曲の誉れの高い「松風」に取り組みます。
「松風」は能としての多様な表現方法が一曲の中に凝縮されているため、各場面に応じた技術、技量、心が求められる、難易度の高い曲です。
松風の恋慕と妄執、どちらがより強く浮かび上がるか、これからじっくりと取り組み、当日結果を披演したいと存じます。
詳しい解説は次回よりまた改めてご案内させていただこうと思います。
お楽しみにお待ちください。

また当日は仕舞「清経」(観世喜正)・「戀重荷」(観世喜之)という番組で、「恋」人を思う「心」を今回の会のテーマにしたいと存じます。
仕舞「清経」は修羅に生きた武将夫婦の愛を描き、「戀重荷」は身分、年齢といった格差のある恋を描きます。
そして狂言「附子」(野村萬斎)では、一休さんのとんち話でも有名な名作で一息和んで戴きたいと存じます。

ご多忙折と存じますが、ご高覧賜りましたら幸いに存じます。宜しくお願い申し上げます。

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