Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.06.02コラム...

石垣島では飛行機までの時間がたくさん有りましたので、「みんさー工芸館」へ行って参りました。基本は綿織物で、現代も手機で織っているのだそうです。みんさー織の柄は、5角形と4角形を組み合わせた物が基本の柄になるのだそうです。この柄には五(いつ)の四(世)までも(末永く)の願いを込め、女性から男性に贈った帯びに、織り込まれた柄なのだそうです。体験の部屋では織姫が機で織っていました。「一人前になるにはどの位掛かるのですか?」とお尋ねしたところ、「まだ23年位なので、まだまだ上布は織れません」と。奥が深過ぎる!元々綿織物だったものが、今は絹(上布)も織るのだそうです。模様に込められた思いもさることながら、それをお洒落な素晴らしいデザインに仕上げた事に脱帽です!歌手の夏川りみさんの紅白出場時の衣装を、地元石垣のこの工芸館で調えたそうです。衣装は展示されていて、ご本人にとっては、なによりも心強かったではないでしょうか。みんさー織工芸館で、石垣の人の心に触れられたようでした。仕事がら織物など大変興味があるのですが、そこには先人の技のみならず、おもいに触れられる心の伝統に出会えるようです。

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