Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.07.01舞台のこと...

桃李の会が済みました。お席は1ヶ月以上前に完売となった、ありがたい人気公演でした。「道成寺」という演目はどのジャンルに於きましても、極めて特別な出し物だと思います。秘事口伝、で出来上がっている曲「道成寺」、コラボとして成立するのか、期待と不安の中で始まりました。
ご出演を依頼した方には、ご快諾いただき、柔軟にとても協力的に進めさせて頂けました。お陰さまで、前半の白拍子の件は、能と一中節とを交互に演奏しつつ、日本舞踊の西川喜優さんが舞いましたが、違和感なくできとのではないかと思います。

今回初めて知ったのですが、能と一中節では終わり方が違いました。能には終焉がなく、一中節は成仏でした。今回、能としては成仏、一中節としてはなかった詞章を加えていただき、初めて、そして二つの違う物語を一つにまとめることができました。お陰さまで、成仏ということも、より鮮明になったのではないかと思います。
主催の西川喜優さんのあくなき向上心が、色々な壁を越えていったように思います。出演者の一人として、とても遣り甲斐がありました。勉強になることが多く、済んでみましたら大きな収穫がありました。主催の西川喜優さんの発想とお心に改めまして感謝申し上げる次第です。
本日は朝方雨模様でしたが、お運び頂きました皆さまには、ご不便をお掛けし事と存じます。この場を借りまして、御礼申し上げる次第でございます。ありがとうございました。

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