Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.07.25コラム...

いつも朗らかで、ダンディーな安福建雄先生のお通夜に参りました。世の順縁と言うことは承知していますが、18歳から大鼓の弟子として教えて頂いた身としましては、こたえます。「道成寺」を披く時には「私が打ちます」と仰っていただきまして、お相手をしていただきました。稽古していただいたことも、ご一緒させていただきました舞台のことも、昨日のことのようです。長男光雄師のお話しの中で、本人は気がついていないのではないかという件があり、苦しむこと無く、穏やかに、静かに逝かれたようでした。生前の建雄先生の人となりが、そのまま現れたようで、せめてもの事と思えました。
厳しい夏に逝かれてしまう師匠、諸先輩の心残りもさることながら、杖柱を失う居残り組にも厳しい夏となります。お教えいただいたことは、いつまでも生き続けます、その教えを胸に、後で叱られないように精進して参りたいと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
合掌

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