能のHana

コラム

2017.07.31

東京も暑いのですが、京都から戻ってきた身としましては、楽に感じます。京都に行って、夏の修行もできたような気がします。
さて、今朝は8:30から玄人稽古がありました。曲は「鉢木」北條時頼(ほうじょうときより)が、諸国を見て歩いたという、鎌倉時代版黄門様の話です。内容は出世物語、ぜひ1度は勤めたい曲です。
この曲は以前明治生まれの大先輩の舞台を拝見しました折り、「モノクロ」の印象がとても強く残っています。横領され貧しい身となっても、武士としても、人としても、誇りと心意気を捨てず、客人に心を尽くしたおもてなしで、出世する物語は魅力的です。シテは佐久間二郎師、私も含め現代の育ちの我々には、「モノクロ」がとても難しいと思いますが、稽古能当日までに、更に磨きを掛けて、「鉢木」の世界を作って頂きたいと思います。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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