Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.09.10コラム...

9月九皐会が済みました。「菊慈童」の地謡と「夕顔」の仕舞のお役をいただいておりました。「夕顔」の仕舞は初めて舞わせていただきました。三番目物を仕舞で舞える機会は少ないので、今日はありがたいことに、良い機会に恵まれました。
源氏物語の夕顔を主人公にしていまして、同主人公の曲「半蔀」よりも、主題が明確な分、着地点も見定めやすいとも言えますが、難しいことには変わりありません。この曲は前半で夕顔が絶命する描写がある分、後半の成仏が生きるように思います。前半のない仕舞は、ハードルが高いのです。以前に一度能を舞わせていただいておりましたので、その点は助かりました。最後の仕舞に至る過程がイメージできます。無事に済みましてホットしました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。

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