Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.09.21コラム...

横浜で玉川大学の学生能がありました。狂言「附子」・能「羽衣」でした。さすが大学生、落ち着いて鑑賞していました。近年、小、中、高、大、専門学校と沢山の種を蒔いています。先日仙台で見た、見渡す一面が黄金色の稲穂でたわわに実っていた田のごとく、成果が実を結ぶ日が来てくれることを願っています。

装束の小道具とでも申しましょうか、狩衣と長絹に付ける組み紐の飾り、ツユの修繕をしてもらいました。乱れたフサは組み直し、足りないものは色を合わせて新しくしてもらいました。うっかり写真を撮らずに能楽堂の蔵にしまってしまいましたが、最近組み紐の品のある美しさに惹かれます。作る人の心が映えるというのでしょうか、こういったものを手にしますと、大切に使わなければという気持ちが、自然と湧き上がります。心のこもった(良い)物を、大切に長く使って行く。やはり、日本の心は素晴らしい!
まだもう一つ、紫色の狩衣のツユが残っています。仕上がりが楽しみです。

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