能のHana

コラム

2017.10.28

雨の多い年になりました、お日様を応援したい心境です。
お弟子さんから、こんなお話を聞きました。ご子息が生まれた時に、同じ年に生まれた子の支援をしよう、と思い立ったのだそうです。海外でご両親をなくされた子のことを知り、毎月支援金を送られたそうです。17年の歳月が経ち、本人から送られて来た動画を見たところ、そこには目映いばかりに立派に成長した姿があったそうです。数学の教師になる夢を持っている本人を初めて見て、涙が溢れたそうです。支援をした方は、勿論なにか望むことはなく、成長を我が子の事のように、喜んでいます。
私はお話を伺いながら、支援を受けた人は、きっとご自身も何かの形で人のために尽くすことをするのだろうと思いました。良い種を巻いて、良いの実が稔る、それが時代をまたいで行くのですから、痛快ですね。 雨の気の重くなるお稽古日になるかと思いきや、晴々としたお話をうかがえました。

上へ
戻ります

観世流能楽師 奥川恒治能のHana

CLOSE