コラム

2017.11.11

秋も進みまして、風に冬の臭いが混ざるようになりました。季節季節で独特の臭いがあり、早朝や夕暮れ時は、その香りを感じやすいです。僕は季節を匂いで感じる変な所があるんです。あまり他の人から理解を得られないのですが、たまに仲間に出会うこともあります。そんな時はちょっと嬉しいですね。
朝歩いていますと、落ち葉も目立つようになりました。こちらの紅葉もいよいよでしょうかね、楽しみです。木々の変化に目をやりながら、11月25日の鎌倉県民能の「六浦」を練りたいと思います。紅葉して目に留まり、紅葉を止めて目に留まり、どちらにせよ捨て置かれない存在だった楓。その上「功成り名遂げて身退く」、なんて心得を持った楓なんでしょう、すごい木ですよね。この季節の代表のような曲で、場所も鎌倉とステキなシチュエーションです。自然の力も借りて、勤めさせていただきたいと思います。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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