Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.11.18舞台のこと...

同門小島氏の会が済みました。「野宮」やはり大曲でしたね。こういった曲は見る人の好みも別れますので、個人の会で一曲だけの上演曲として出すには、なかなか勇気がいります。小島氏頑張りましたね!前半シテが一度座ってしまうと、中入で幕に引く間際まで立ちません。それでも舞台が進行しているところが、能ならではの演出になりましょうし、そこがご覧いただく方には、厳しいところです。ですが、矢来能楽堂くらいのスペースですと、舞台と見所のお客様とで一体感を持ちやすいのです。ちょうど良い感じの広さ、と言えますかね、動かない場面ではとても良いのではないかと思います。舞台上の出演者と、見所のお客様で一つの長大な物語を作るのは、大変なことなのですが、こういう舞台を皆さんとぜひ作って行きたいと思っています。能の本質を見失わないために。

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