Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.11.24コラム...

鎌倉能舞台での「六浦」がいよいよ明日になりました。金沢文庫の称名寺に六浦の楓を見に、有志を募って遠足に出掛けたのも昨日のことのようです。「六浦」は5月に九皐会で勤めた「杜若」同様、草木の精なのですが、「杜若」のような華やかさはありません。それが日本の秋を深くイメージしているように思います。
今年は「藤戸」に「俊寛」という、極めて人間臭い曲と、「杜若」「六浦」という草木の精と、両極にあるような曲を勤めさせて頂く年となりました。「六浦」は削ぎ落とした中に、秋美と奥行きが残るような曲です。
明日25日(土)14:00から鎌倉能舞台で、善竹十郎先生の狂言「狐塚」と、合わせての上演になります。当日券のご用意も有りますので、秋の鎌倉散策もかねて、お出掛け頂きますと幸いでございます。宜しくお願い申し上げます。

カテゴリー

バックナンバー