コラム

2018.03.04

今日は3才の男の子がお友だちと一緒に、二人で体験に来てくれました。僕が名のりますと、少しはにかみながら、お名前を教えてくれました。自分の名前を、しっかり声に出して言える、いいですね。
お稽古は相手の顔を見て、ごあいさつをするところから始まります。型をしながら動く、止まる、をします。最初は型をできるようになるより、ごあいさつがしっかりできて、お稽古とそれ以外の時間の、けじめをつけられるようになればいいです。お稽古が始まったらそれに集中してもらいますが、終わったら好きにしたらいいんです。子供は元気に走り回っているのが、一番です。
今日の子は、稽古場の板の間が気に入ったのか、体をスリスリさせていました。気持ちいいんですかね⁉なんとも可愛らしい光景でした。一つの型を覚えて、上手にできて大喜びという場面も、なんとも楽しい光景です。
稽古事と大上段に構えなくてもいいんですね。遊んでいるうちに、人間としての信頼関係も出来上がります。慌てて無理に何かをしなくていいのです。以前3才からお稽古を始めた子は、国立能楽堂で玄人舞台に上がる所まで行きました。でも最初はいつも遊んでいました。お稽古が終わると、ダッコしていたことが懐かしですね。この子との出会いが、「急がば回れ」、今の私の裏付けになっています。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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