Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2018.04.02舞台のこと...

今朝は兄弟子中所宜夫氏の「卒都婆小町」の下申し合わせがありました。下申し合わせとは、大曲を披演する時に、申し合わせ(リハーサル)の前に、する準申し合わせのことです。
一昔前は「卒都婆小町」が舞えると言うことは、大変な出世なでした。大先輩がたも、「卒都婆小町」を舞わずに引退された方がたくさんいらっしゃいました。下申し合わせがあるというだけで、曲の大変さが知れるのです。還暦を迎えて大曲へ挑戦、ということになったのでしょう。素晴らしいですね。
中所氏とは、私が一年後輩になる、兄弟弟子です。内弟子時代から考えますと、随分長いお付き合いになります。当時、師匠のお弟子さんが、会で「卒都婆小町」を舞うために、お稽古日に毎回いらっしゃって、お稽古をされていました。わけもわからぬまま、地謡を謡わせていたことが思い出されます。その頃の事を思い出しますと、隔世の感があります。
本番までに、申し合わせが有ります。私も、もう一度しっかり勉強し直して、兄弟子の「卒都婆小町」の披演の舞台に、ご一緒させて頂きたいと思います。

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