お稽古のこと

2018.05.08

お稽古は自身との戦いのようなところもあり、それは中々の難敵です。
能に限らず日本の物は、基本引き算で考えるべきなのですが、足し算になり勝ちです。
不安という大敵が、常に目を光らせていますので、舞の時などは、ついつい不要な部分を動かしてしまいます。気持ちはよくわかるのですが、結果足し算になり、不安が不安を呼び、次が繋がらなくなってしまったりします。
型はシンプルな形で組み合わせてこそ、余白が生まれ、そこに想像の余地ができるのだと思います。一つの動きを最大限に活かす為に、他所を動かさない。これはお弟子さんに、説明しながら、自身にも言い聞かせていることです。
目指すは技の巧みさで関心ではなく、シンプルなのに、どうしてそうなったのか、そう見えたのかわからない、になりたいものです。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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