Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2018.05.23お稽古のこと...

ラフレの講座は「夕顔」の4回目になりました。今日のテーマは「光源氏が求めた癒し」 でした。夕顔の上がその対象であったと言うところから、話しは発展、フリートークとなりました。 夕顔の上は従順というイメージを強く持っているのですが、女性はやや違う見方もされるようです。
源氏には従順で、恨み言一つ言わずにいる夕顔ですが、頭の中将にはそうではありませんでした。源氏との関係で、儚く世を去ってしまうので、頭の中将との事に目が向かなかったのですが、言われてみますとその通り。夕顔が恋しかったのは頭の中将で、源氏は隙間を埋めていた存在。そう思いますと、互いに名乗り合うこともなく、関係が続いていたことも頷けます。
こういった新しい気づきが有りますと、なんとも楽しいです。デザートをいただきながら、私自身も勉強になりますから、ありがたい講座です。
謡は「羽衣」の最初の方でした。天人の衣を拾った漁師白龍は、最初家の宝にしようと言うのですが、大変なお宝と知るや国の宝にしようと言います。この辺がいいですね。現代だとヤフオクとかに出されてしまいそうです。持ち主が現れても拾ったから返さない、と言うところは現代的ではありませんが、お宝を独り占めしようとしないところが、憎めないところです。この辺も「羽衣」の好きなところです。
本日のデザートは杏仁プリンとココナッツ団子でした。
ご馳走さまでした!

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