コラム

2018.10.26

入院生活をしている方に、久しぶりにお目にかかりました。当初は言葉もはっきりせず、心持ちも落ち着かないようでした。常にかくしゃくとしていらっしゃった方なので、心配でした。
ご本人、随分頑張ってリハビリに取り組んでいらっしゃるようで、できることが増え、顔に生気が戻り、言語も引っ掛かることがなくなりました。
お話しをうかがっていますと、達観されているようで、こちらは畏敬の念といった感じです。「知らない世界が、たくさんあって」と、近況を話してくださいましたが、こちらはお話しを承って、勉強にさえなります。
「流れに身を任せて、乗って行こうと思います。」そう仰りながら、自身の目標を持って、頑張っている姿に心打たれます。しなやかに、自分を見失うことなく、次の目標を定めて、流れに乗って進んでいく、いいな、と思いました。
人生の素晴らしい先達です。また、お話しを聞きに行きたい、そう思いました。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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