Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2019.04.28舞台のこと...

九皐会の別会が済みました。朝から青空の広がる気持ちのいい日になりました。「安宅」、「石橋」共に無事に済みました。
「安宅」は私たちの繋がっている年代での、一番弟になる桑田氏がシテでした。彼が同輩の坂真太郎君と、二人でどん尻を支えていた時間は長かったですね。同山(ツレ)として出演した人は、みんな先輩になると思いますが、僕らからしますと、一緒に勤められて良かった感じです。
そこに一人だけ若干17才の、うちの次男がニューフェイスで入れていただきました。周りの先輩に面倒をみてもらいながら、なんとか勤めていました。次代へ繋げていくことも、大切なことで、これから何度か勤めていくことになる役でしょうから、経験を積んで、しっかり受け継いで欲しいと思います。
「石橋」は親獅子や地謡がさすがの大人で、一曲をおおいに盛り上げました。シテは登竜門の一つをくぐりましたね、益々精進して、今日の勢いのごとく、先へ掛け登っていただきたいと思います。
「安宅」の地謡には、代役ながら、もう一人の高校生を入れていただきました。とても価値のある経験になったことでしょう。
新しい時代の風を感じつつ、平成最後の九皐会も滞りなく済みました。
国立能楽堂、ほぼ満員のお客様でした。ご来場の皆さま、ありがとうございました。

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