Hana奥川恒治が綴る日々のblog
2024.05.18舞台のこと...
今日も暑い日になりましたが、晴れて雨の心配はなく、武田神社での薪能の当日としましては、有り難い日になりました。
今年の武田神社薪能の曲は「巴」(ともえ)、美しく強い女武者の物語でした。愛と修羅が描かれている作品で、武将としても女性としても、愛を捧げた相手、木曽義仲から最後の供を断られてしまう、その無念に苦しみます。
主人公の巴は前半里女の姿で現れ、義仲を祀る神前で涙を流しながら、祈りを捧げます。武田神社は信玄公を祀る神社、武将を祀る二つが、微妙な接点で絡み興味深い公演となりました。シテは地元出身の佐久間二郎氏、昨年の新作能では信玄公をモデルにした作品を作り、意欲的な取り組みをしています。来年も楽しみですね。
本日もありがとうございました。