Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2024.05.22舞台のこと...

 緑泉会の別会が、国立能楽堂で催されます。その申し合わせが、本日国立能楽堂でありました。
 曲は「姨捨」(おばすて)、姥捨て山の伝説を能にしたのもので、最秘曲三老女のうちの一曲です。能楽界では老女の曲を、一番重い扱いの曲とします。少し前ですと、上演することが滅多に許されない、特別な曲でしたが、近年は門戸が広がりました。シテは津村禮次郎氏です。
 もう一曲は「安宅」で、こちらは坂真太郎氏がシテを勤めます。歌舞伎でもお馴染みの、勧進帳を弁慶が読み上げ、安宅関を通って行く物語です。こちらは大人数で舞台狭しと動き回る華やかな曲です。
 私は「姨捨」の地謡と、「安宅」の後見をさせていただきます。しっかり勤めさせていただこうと思います。

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