Hana奥川恒治が綴る日々のblog
2024.10.18舞台のこと...
今年の自主公演、第19回奥川恒治の会も、来月になりました。ぽつりぽつりと準備を始めてきましたが、かなり現実味を帯びてまいりました。
式子内親王(しょくしないしんのう)は、自身の墓(石塔)に定家の執心の葛が巻き付き、戒められていることは苦しく辛い。僧の読経により自由の身となり、報恩(恩返し)に舞を舞います。しかし舞が済むと再び元の石塔に自ら戻り、定家葛は再び巻き付き、それは以前にも増すほどになります。
「苦しいが嫌ではない」、自由な身は物足りなさがあったのか、元々離れたかったわけではなかったのか、なににせよ舞の前で自由を喜んだ気持ちは、舞の後で変わります。言葉ではない定型の舞の中での心境の変化、特別な表現がない分、よけい難所になりますね。
今年はポスターを作りましたので、各所にお願いしまして貼っていただいております。昨日伺った慶福寺さんにも貼っていただきました。ご住職のお計らいで、往来の多い通に面した場所に貼ってくださっていました。しげしげとポスターを眺めつつ、模索します。どうすれば、思っていることが滲み出るか。総動員で臨みましょう。
https://nohnohana.com/okukawakojinokai/19-2024/