Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2025.03.11舞台のこと...

 かねてより計画しておりました 、京都大原野神社へ参詣してまいりました。奈良の春日大社を勧請した藤原氏の氏神様。奈良からは近くなったとはいえ、昔の人が参詣するには大変なことだったと思われます。
 4月九皐会で勤めさせていただく「小塩」(おしお)は、二条の后高子が、まだ東宮妃だった頃に、この大原野神社に参詣した時の話で、お供の一人に年老いた在原業平が入っていて、高子からご褒美をいただき、喜んびのあまり歌った一首が、モチーフになった曲です。
 この行幸は、高子と業平が駆け落ちを試みた時からは、17年の月日が経っていましたから、業平もかなりのお年になっていましたね。それでも、昔の恋を歌に織り込むあたりは、さすがの色男ぶりですね。
 昨日は快晴の青空、暑いくらいの日差しに、眩しい大原野神社でした。狛犬ならぬ、狛鹿は珍しく、奈良の春日野を彷彿させました。景色もよく見られましたので、あとは稽古に励みましょう。
どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

観世九皐会4月定例会


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