Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2025.04.20舞台のこと...

 今日は緑泉会当日、お天気も快晴とはいかないものの、雨は降らず暑くなりすぎるよりいいですね。
 能は「百萬」(ひゃくまん)、シテは坂真太郎氏。「法楽之舞」(ほうらくのまい)という小書、替え演出での上演でした。
 この「百萬」という曲は、最初から最後まで舞通しです。生き別れの我が子との再会の物語ですが、どちらかといいますと、芸能者の芸づくしという感が強い曲です。
 通常演出では舞がないのですが、「法楽之舞」になりますと、しっかり舞が入ります。この舞も通常の型と違いますので、興味深いところです。そして、随所に子供を思う母の姿があり、子供を探す母の姿が際立ちます。小書の妙ですね。
 私は後見を勤めさせていただきました。とても面白い仕上がりになっていましたので、私もいつか挑戦してみたいものです。

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