Hana奥川恒治が綴る日々のblog
2025.04.22舞台のこと...
日中は動けば汗ばむものの、風は冷感を運びます。寒暖差に気を付けないといけない、季節の変わり目です。
九皐会の「小塩」(おしお)を見に来てくださった、お弟子さん方とお目にかかり、舞台の話を致します。
後シテで着ていた桃色の狩衣と十六の面が、とても印象的だったそうで、話題にのぼります。この狩衣は私たちの祖父の世代の方が考案されて作られた物です。難しい色目とも言えますので、曲、配色を選んでしまうため、滅多に出てきません。今回改めて見ますと、以前よりも色が褪色していて、とてもいい感じになっていました。科学ではできない時の経過というものは、色のみならず生地の柔らかさなど相まって、落ち着いた魅力をかもし出します。
実は以前から「小塩」の時は、この桃色の狩衣をと、狙っておりました。夢もかない、見所の皆さまに、お楽しみいただけていたら、幸いです。🙌